深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)沢木耕太郎 ¥ 420 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
深夜特急〈1〉香港・マカオ... | |
| 香港・マカオ編は、とにかく熱い!毎日が祭りのような香港の庶民街の熱気に、常に頭に 血が昇ってるぐらい白熱してる大小という博打。とにかく読み出したら、止められなくて あっとゆうまに最後まで読んでしまった。ユーモアもあり、うら寂しさもあり、勉強にも なるので誰が読んでも楽しめるんだろうなぁコレは。黄金宮殿などという贅沢な?(笑)宿 の件も何か微笑ましい。やっぱり沢木さんの人柄も大きいのかもなー、変に繕う事もないし だからって品がない訳でもないから、もの凄く読みやすいし、なんかどんな状況におちいって も後腐れなく気持ちがいい感じを受けるな。 それに明暗も両方ともしっかり描いていて、賑やかな祭りの裏での浮浪者の件や、日本に 強い憧れを抱く青年の件も何か感慨深い。 それにしても大小は面白そうだなー、僕は普段、麻雀しかしないんだけど、大小・・・いつか やりにいってみたいぜ! 後、巻末に付いてる「出発の年齢」って対談も、色々背景を知れて良いです。この本が書かれたのがたしか1980年代。 私は海外に行った事が無いので、この本を読んでまるで自分が体験しているような錯覚に陥っている。 単なる仕事からの... | ||
深夜特急〈2〉マレー半島・シンガポール (新潮文庫)沢木耕太郎 ¥ 420 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
深夜特急〈2〉マレー半島・... | |
| 香港を出発して、マレー半島を下ってシンガポール向かう第2巻です。 なんといっても娼婦の館での件が面白すぎました(笑)。なんか陽気で和気あいあいとしてる 雰囲気が伝わってきて思わずニンマリ。娼婦にたかるヒモの若者達なんてギャグにしか思えな いが世界は広いもんだ(笑)。 前回から亘って、同じアジア圏でも色々と差異もあり読んでて面白いですね。何か旅先で 出会う人々をみてると、やっぱ日本人って真面目なんだよなぁ〜と感じます。まぁそのぶん つまんないのかもしれないけどね。 人物描写もいいんだけど、食べ物の描写がいいな〜。僕なんか普段食べたか食べないかわか らないぐらい、食べることにこだわりも執着もない人だが、これ読んでると不思議なことに 無性に食い意地がはってきます(笑)。なんかどれもこれも美味しそうに思えてくる。 あと巻末についてる対談は高倉健さんとです。「死に場所を見つける」なんてヤバイぐらい カッコいいタイトルだが、内容も渋くて勉強になりました。オススメです。 私達はどこか別の世界に連れて行ってくれることを期待して本を読むことが多いです。この本は、ページをめくればいとも簡単に夜行... | ||
深夜特急〈3〉インド・ネパール (新潮文庫)沢木耕太郎 ¥ 420 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
深夜特急〈3〉インド・ネパ... | |
| とにかく深いインド・ネパール編。第八章の「雨が私を眠らせる」は手紙という表現上も あわせて本当に淡々と描かれているが、それがまたアンニュイな気持ちにさせて、じめじめ した気候を想像すると自分がとけていきそうな気がする。 第九章の「死の匂い」の死体焼き場をポツンと眺めてる著者を想像してると、気が滅入るが そこの描写にあるように不思議な恍惚感が湧いてくる。 インドって国は不思議な国だとは思っていたが、何かこれを気に勉強してみたくなるような もしくは行って見たくなるような変な気持ちになりました。 それにしても貧困に苦しむ子供たちの姿には胸が痛くなるが、本当にちょっとしたきっかけで みせてくれる笑顔などというシーンでは心が温まるね。。。 あとラストの対談ではブッダガヤで出会った此経(これつね)さんと懐かしい回想などをして ましたが、興味深く読めて面白かったです。カルカッタ/ブッダガヤ/カトマンズ/ベナレス/デリーと転々としながらいろんな経験をしている様子が分かります。 筆者が旅行をしている時代のインド/ネパールの状況も分かります。 現在の状況と比較してみたくなりました。 前2巻と比較して... | ||
深夜特急〈4〉シルクロード (新潮文庫)沢木耕太郎 ¥ 420 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
深夜特急〈4〉シルクロード... | |
| このシルクロード編を読んでいると、文中でも使われてる蒼味を帯びた風がスーッと吹いてく るようなそんな感じを受ける。最初の方の勢いというものが薄れていき、著者自身の内面描写 にスポットが当たる部分も多い。だが迷い迷う姿には誠実さがあるような気がした。 ここでは乗り合いのバスがメインで淡々と進む所があるので、ある種起伏に欠けるが、それで も一台のバスの中に多国籍の放浪者達が集まる画は想像しただけで何か面白いし、バスの窓か ら時折覗く景色に非常に心が揺れるね。淡々としてるが、そこここに微妙に違う色があって 感慨深いね。 最初の香港編から物乞いはずーっと出てきたが、ここで登場したロッテルダムの男という青年 が、ほぼ限りなく文無しに近いのに、それでも物乞いの子供たちに自分の金をわけてやる姿に は感動したし考えさせられたね。著者もそこで衝撃を受けて、ある意味解放されて自由に なったと書いてるが、ほんとあげるのが良いとか悪いとかの理屈じゃないのね。生きるのも 生きれるのも理屈じゃないと、、、。 ここから旅も冬に突入するのかも、蒼味を帯びた風が吹いたとき、それがどこから吹いてるの かと前に進め... | ||
深夜特急〈5〉トルコ・ギリシャ・地中海 (新潮文庫)沢木耕太郎 ¥ 460 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
深夜特急〈5〉トルコ・ギリ... | |
| 旅にも幼年期、青年期、壮年期、老年期とあり、この巻では壮年期にあたる部分を描いている 確かにエネルギッシュに前へ、前へというよりは、何か心の隙間を埋めるように、それを 求めて前へ進んでいる印象を受けました。 個人的にはトルコ編はほのぼのとしていていいなぁ〜と思います。香港のスターフェリーも いいですが、こちらのアジアとヨーロッパを往復するフェリーは本当に羨ましいなと、、、 朝起きて、朝食を食べ、散歩してから食料を買いフェリーで風に吹かれぼーっとして、また 帰ってくる、たったそれだけの事がものすごく贅沢に思えてくる。 ギリシャ編では、スパルタの廃墟で出会った老人の件が感慨深いですね。年をとって好奇心 が磨耗しても人とだけは関わりたいというのがやっぱり素直な所なんだろうなぁ、、、 散歩してたらいきなりバースデーパーティーに誘われる件も、読んでて癒されます。やっぱ 人と人との繋がりはいいなと。 地中海からの手紙の章では、今までの旅の事をなかば自棄になって顧みてたりしますが、ほ んと人生の壮年期と同じですよね(笑)。 最後にいったい何を得るのか、次の巻が楽しみです。アジアからヨーロッ... | ||
深夜特急〈6〉南ヨーロッパ・ロンドン (新潮文庫)沢木耕太郎 ¥ 460 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
深夜特急〈6〉南ヨーロッパ... | |
| スペインのマドリードで昼は市を、夜は居酒屋をうろつく中で沢木さんは段々、無の感情に 蝕まれていきます。そこで懊悩してる時に、思い出したのがタイで会った夫妻に言われたこの 言葉で、そこに答えを見つけようとする、、、僕はこの深夜特急を最初から読んで、ずーっと 思っていたが、この人は何でこんなに真面目、いや誠実なんだろうと。。表面的な無鉄砲な ユニークさはあるが、内面は誠実そのもの、常識人だし、大人びてるし、保守的だし、確かに 育た世代もあるかもしれないが、この人は誠実そのものだと思う。 そう考えて振り返ると、深夜特急が何故こんなに面白いと思ったとき、この内面の深さは 結構あるんじゃないかなぁとね。普通(普通の26才、まぁまだ青年だよ)の人にだったら きっと、もっと表面的、センス的な所、フィーリング的な所が大事だろうし、もしくはもっと 単純か、逆に理屈っぽいかのどっちかだろう。つまり沢木さんが見たその国や街、あるいは 市場や広場、とりわけ人々への内面へ内面への観察力や、もしくはそれが一番大事とする 精神があるからこの本は面白いんだろう。 そしてそうゆう人柄が行き着く先々で縁を作るんじゃない... | ||
春になったら苺を摘みに (新潮文庫)梨木香歩 ¥ 420 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
春になったら苺を摘みに (... | |
| 「西の魔女が死んだ」と一緒に買って読みました。 この本は、ウェスト夫人を核にした著者を取り巻く人々(あるいは、つかの間すれ違った人達)を描写した、いわば文章によるポートレートです。その交遊から呼び起こされるそれぞれの人となり、それに対する著者の考えは、硬質でありながらよどみない文体によって淡々と、しかし強い思いをもって語られていきます。 エッセイとひとくくりにしてしまってはあまりにも軽すぎる、この人の観察眼の確かさ、思考の緻密さに驚嘆しました。 個人的に特に興味をひいたのは、ボーダーレス(病名ではなく、彼の行動による)のエイドリアン、アスペルガー症候群のジョンといった、世間からやや距離をおかれてしまう人々についての記述です。おそらく著者も似たような気質を持ち合わせてのでしょう。知らないものを「理解はできないが受け入れる」ウエスト夫人の姿勢とはちがい、著者は彼らに対して、深いところでつながる共感のような気持ちを抱きながら相対しているようです。 (うがった見方をすれば、著者は他人よりもややその気質が強いために非常な努力を重ねて自分に不足する能力を補い、ここまでの観察眼を身につけ、社会に溶... | ||
嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)米原万里 ¥ 580 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
嘘つきアーニャの真っ赤な真... | |
| ソビエト学校に通っていた同級生に米原さんがその当時の回想を交えながら書いたエッセイ。 エッセイと言っても小説の様にドラマチックで米原さんの文章の上手さも際立っている本でした。 何故、アーニャが嘘をつかなければならなかったか、 そしてそれを真っ赤な真実として捉える米原さんの人間愛の深さに感動してしまいました。 私は政治のことは良く分かりませんが、それでも楽しく読めた本でした。 予備知識も要らないと思います。 友情や善意・過去の出来事を憎みそうになった時などに読んでみて下さい! ぽろぽろそれらがはがれて、まっさらな自分になれるはずです。 米原万里の人格形成史に色濃くある、現代社会主義政治史、中ソ論争、ハンガリー動乱、プラハの春、ベルリンの壁の崩壊、ソビエト連邦の解体の歴史を背景に、日本共産党を代表し世界の共産党連絡機関に勤務する父親とともにプラハの春前後のに在住した社会主義国体験を出発点とする物語です。 おしゃまな少女だった米原による、プラハのソビエト立学校で社会主義圏や各国共産党関係の子供たちと出会いぶつかり会った個性的な友だちの何処にでもいるおませな日常の風景と、友たちの個... | ||
恋愛脳―男心と女心は、なぜこうもすれ違うのか (新潮文庫)黒川伊保子 ¥ 380 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
恋愛脳―男心と女心は、なぜ... | |
| 男性と女性の脳の構造の違いが引き起こす、思考回路・思考方法の違いについて解説した本ですが、具体例満載で小難しいことはひとつも書いてありません。 その具体例とは、著者と息子、そして夫との日常の出来事で、読みばすのがもったいないと感じるほど、みずみずしくて豊かな時間が伝わってくる上質のエッセイになっています。茶目っ気たっぷりで、鋭い視点を持つ著者の人柄も伝わり、読んでいてとても楽しかった。 男と女がなぜすれ違うのか、読みながら思い当たることがありすぎて、何度苦笑したことか・・・。パートナーと読めば、お互いの理解がより深まるかもしれません。 朝日新聞の紹介に引かれて、即買って読んだ。本書の出だしのエッセイ部分はSex and the city のキャリーのモノローグのように軽快で小気味いいが、中盤の一般論になるといきなりしらけた。特に気になった問題点は 1.科学的論拠を示さないまま、断定的な話し方で進めてしまっ たこと(読者層の見誤り?) 2.女性=女性脳の持ち主、男性=男性脳の持ち主 と関係を固定化してしまったこと。 の2点だったのでは? どんなに「典型的な男性脳」の持ち... | ||
孤独のグルメ (扶桑社文庫)久住昌之 谷口ジロー ¥ 630 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
孤独のグルメ (扶桑社文庫) | |
| 個人貿易商の主人公が行く先々で ただひたすら、淡々と店に立ち寄って 食す、ただそれだけなのに そこにある人情、風情、土地柄、孤独 までも感じてしまう 名作でございます。 グルメ系の漫画は兎に角、リアクションが大袈裟だったりしてわたくし 苦手なのですが これはその大袈裟さが無く 落ち着いて読めます。 まさに大人の為の食漫画、です。 しかし主人公が思いのほか 食べたいものにありつけていない(ライスが無かったり) のはご愛嬌でしょうか。 そして和菓子屋での豆かんは異様なまでのリアリティを誇っております。 是非ご堪能くださいませ。 ビジネスマンは昼食時も仕事だ。 誰かと昼食を共にすることにより、情報収集に努めるべし。 などとどこかの本に書いてあるかもしれないが、私は一人で食事をすることに幸せを感じる。 誰にも邪魔されずに、味わい、自由を感じるのが楽しい。 時間も限られ、予算も限られた中で店構えで味を瞬時に判断して入店し、注文する。 サラリーマンの昼食にはちょっとしたスリルの要素がある。 そういった意味で、孤独のグルメがこれだけ売れ続けていると言うことは、私みたいな勤め人は少なくない、と... | ||
マダム小林の優雅な生活 (幻冬舎文庫)小林聡美 ¥ 480 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
マダム小林の優雅な生活 (... | |
| 解説に書いてあるとおり笑えるエッセイです。TVで見たまま聞いたままの話口調でスラスラ読めます。小林さん毎日楽しそう。三谷さんは心のアウトドア派だと言うことも判明笑小林さんと毎日一緒にいると楽しいだろうな〜。レビューでかなり笑えるとあったので期待して読んだらそこまで笑えなかったです。たしかにおもしろいし、雰囲気もすてきだけど、声に出すまで笑えるかな?女優さんですし、文庫だし、文句はないですけど・・・。どうせなら群ようこさんのエッセイのほうがずっと笑えるし、別ジャンルになるけどナンシー関さんのコラムの切れ味がたまらないっ。私にとってこの本は「ほのぼの」って感じでした。楽しく読ませていただいた章もいくつかはありましたが、私には著者のユーモアがまったく理解できません。ページを読んで行くうちになんと突然、著者が飼っている猫のフ○の写真が!とても不快になり、怒りまで込上げてました。タイトルに”マダム”だの、”優雅”だのと入れている以上、ここまで下品な事はしてほしくないです。女優さんなのに、なんかとても庶民的。 そんな著者の人柄が滲み出ている一冊だ。 情報のアンテナをいつも広く張っているのだろう... | ||
シュリーマン旅行記清国・日本 (講談社学術文庫 (1325))H.シュリーマン 石井和子 ¥ 840 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
シュリーマン旅行記清国・日... | |
| 貿易などで発掘に必要な資金を用意できると さっさと事業をたたみ世界旅行に出かけた時の 旅行記がこの作品です。 思込みや間違いも多いですが、独特の審美眼で 清国と日本の風俗を観察し、イザベラ・バードの ような西洋の目線で東洋を語るのではなく道具や 生活習慣にまで食い込み描写する様はまるで自分が その場所にいるような錯覚を覚えるほどで不思議な 感覚になり読ませます、日本の質素で合理的な家や 食器などの道具を絶賛し、風通し良い世間といえる 社会構造がこの国の最大の魅力だと言っています。 あー江戸時代のほうが今の日本よりもしかしたら 幸福だったのかもと思ってしまうほどの褒めようで 恥ずかしくなるほどです。清国の旅行がよほど 合わなかったらしいことからの落差もあるでしょう。 楽しい読書もたまにはいかがでしょうか? ドイツ語、英語、フランス語、オランダ語 スペイン語、ポルトガル語、スウェーデン語 イタリア語、ギリシア語、ラテン語、ロシア語 アラビア語、トルコ語と文章の丸暗記により 他国語を自由に操り旺盛な好奇心と冒険心で トロイアの遺跡も彼の功績のひとつです。 トロイア遺跡の発見で有名なシュ... | ||
周平独言 (中公文庫)藤沢周平 ¥ 860 通常3〜4日以内に発送 |
周平独言 (中公文庫) | |
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悪人正機 (新潮文庫)吉本隆明 糸井重里 ¥ 540 通常3〜5週間以内に発送 ★★★★★ |
悪人正機 (新潮文庫) | |
| ビートたけし・泉谷しげる・吉本隆明。この3人は東京下町育ちで、塗装業、大工、船大工という職人を父に持ち、そろって下町言葉を捨てず、並外れた業績をなしても庶民感覚を失っていない人たち。本書も糸井重里のインタヴューに答える形で、知の巨人だというに生活レベルで喩えを持ち出すので、思想というより人生訓という感じがして好感を持てる。 吉本の著書は若いころはがんばって読んだものだ。著述には文章執筆の気負いと精確さをねらうのと思索の現場というものが詰め込んであってかなり難解なところがあったものだ。 この本によって吉本とひさしぶりに再会してみれば、それら著書の現在的な結論が簡潔的に述べてあって、彼のこれまでの営為が分かりやすく俯瞰できた。その中には感覚的な表現も混入してあって、それは懐かしいかつての著書へリンクすることがまかせられていて、それなりに読み応えがあった。 すごいな、と思ったのは、高齢になっても若いころの自分の著述してきたことをしっかり覚えていて責任を持っていることだ。 オウムや黒田寛一など危ない名も出てくるが、こういうことには感覚的な嫌悪感など持ち出さず謙虚に、真摯に取り上げて... | ||
がんばりません (新潮文庫)佐野洋子 ¥ 500 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
がんばりません (新潮文庫) | |
| タイトルは「がんばりません」なのに、読んだらなぜかがんばりたくなる本。自分の格好悪い部分だって「どうだ!」と言わんばかりにズバっと書いているところがいい。勇気がわいてくる。文章表現がかなりおもしろくて、「今度この言い回し使お・・・」って思うところがたくさんある。(実際は佐野洋子さんだから使えるんだけど)佐野洋子さんの本の中で1番好きかも。しかも、文庫本になってるのが、偉い。糸井重里さん主宰の「ほぼ日」の中の清水ミチコさんの日記。あれファンの方ならこれも好きなはず | ||
じてんしゃ日記高千穂遙 一本木蛮 ¥ 1,050 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
じてんしゃ日記 | |
| 自転車の楽しさをこれまた楽しく伝えてくれる一冊。ところどころに非常に役立つ知識や情 報が書かれているので、それを見つけ出すのもまた楽しい作業です。いきなりすごい事をやっ てのけるのではなくて、ごく普通の人があたりまえの失敗もしながら、良き師に導かれて自転 車のとりこになってゆく過程も面白い。とにかく楽しめる作品でした。特にサドルにまつわる 局部の痛みとかそこらあたりのトラブルの話しは、なかなか本には書かれないことをずばっと 書かれていて、同じ悩みを持つ人にはとても良かったんじゃないかと思います。 何回も読み直してしまう面白さ、文句なく★★★★★です。いろいろな自転車ハウツーものを読んできたが、漫画でそれを伝えているこの本はわかりやすく、自転車への思いがますます深まる。 高千穂さんの「痩せる・・・」の内容が漫画でさらに深みが増し、早く春になって暖かくならないか、待ち遠しくてたまらなくなった。 写真でもなく文章でもなく、著者が漫画で伝えようとしている著者の印象で書かれた自転車が、とても愛着があって楽しくよめると思います。漫画は絵があるので説明が分かり易いですね。 購入した自転車のチェ... | ||
陰翳礼讃 (中公文庫)谷崎潤一郎 ¥ 500 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
陰翳礼讃 (中公文庫) | |
| 谷崎潤一郎による戦前の名エッセイ。 日本人の根底にある美意識を、当時急速に日本に浸透しつつあった西洋文化と比較する ことで見事にあぶりだしています。 デザイン関連の何冊かの本で、陰翳礼讃のことが絶賛されていたので読みました。 最近読んだ本では「デザインの深読み(坂井直樹)」と「商いデザイン(永井資久)」、 これら以外にも昔読んだデザイン関連本の中にも陰翳礼讃のことが書かれていた記憶が あります。 「デザインの深読み(坂井直樹)」によれば、陰礼讃は今や世界のプロダクトデザイナー の愛読書になっているのに、日本のデザイナーでこの本を読んでいるのは年配者ばかりで 将来がやや不安だ、とのこと。 全く同感です。 70年以上も前に書かれたこの本がいまだに読まれ続けている、しかも世界中で。 この一点を持ってして、この本の秀逸さがわかっていただけると思います。 しかも読んでいて単純に面白く、とても読みやすいというのも素晴らしい。 それも、長く読まれ続けている理由の一つだとと思います。 日本の文化・美意識の素晴らしさを改めて教えてくれたこの本に、感謝です。高校の頃、国語の教科書に掲載されており... | ||
それでも人生にイエスと言うV.E.フランクル ¥ 1,785 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
それでも人生にイエスと言う | |
| ナチスによって強制収容所に送られ、死と隣り合わせの過酷な状況の中で 生き抜く。その体験は「夜と霧」ですでに読んでいた。だが、この作品で、 そのような過酷な状況の中で作者はどう考えどう行動したのかがより深く 分かったような気がする。どんな状況になっても人は生きていかなければ ならないのだ。人は絶対に生きることをあきらめてはいけないのだ。 「どんな人生にも意味がある」この言葉の持つ意味は深くて重い。与えられた 命の大切さをもう一度考えさせてくれる、貴重な作品だった。「夜と霧」もすばらしい作品ですが、この本も本当にすばらしかった。 自殺者が年間3万人を超える現在にも・・というか、現在のような状況 だからこそ、フランクルの哲学は必要とされていると思いました。 アウシュビッツの収容所と現在を比較すると、あまりにも違いすぎ ますが「苦悩する人間」が減ったかというとそうでもない。 環境は違っても、色々な問題を抱えて人々は苦悩している。 フランクルのいう「この世の中にはいい人と悪い人の二種類しかない」というような 人間の性質というのも現在でも通じるものだと思う。 遺伝子技術によって、人間が自分... | ||
ゲーテ格言集 (新潮文庫)ゲーテ 高橋健二 ¥ 420 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
ゲーテ格言集 (新潮文庫) | |
| 本書は、ドイツ文学、ひいては世界文学に大きな影響を与えたゲーテの著作の中から、 大小の様々な格言、砕いて言えば人生の応援メッセージを集めたものです。 格言はスケールの大きなものから、生活の知恵程度のちょっとしたものまで、 長さも、1ページに渡るものから、一言でエッセンスを凝縮したものまで、 まさに多種多様です。便宜上編者がテーマ別に分けていますが、 読者によって様々な解釈が可能であると思います。 なおビジネス書などで、このような格言を、 失礼ながら著者の我田引水な解釈で紹介するものが見受けられますが、 個人的には、本書のような、ただゲーテの言葉をそのまま並べているものの方がお薦めです。 読者が、それぞれの身の丈にあった解釈をする方が、 年齢や環境に応じて何度も格言を味わうことになり、 より格言を印象深いものにするように思います。 文豪ゲーテ。 現代にも十分通じる格言がちりばめられている。 中には現代の情報化社会を予言したのではないかと思わせるものもある。 例えば 「人間は、なんと知ることの早く、おこなうことの遅い生き物なのだろう」p22 「人間がほんとに悪くなると、人を傷つけて喜ぶ... | ||
遠い太鼓 (講談社文庫)村上春樹 ¥ 840 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
遠い太鼓 (講談社文庫) | |
| 海外のことをこんな目線で おもしろおかしく 捉えられるのがすごいと思います。 なおかつ、読んだあと旅に出たくなる一冊。人気作家、村上春樹の旅行記です。奥様と日本を離れ、ギリシア、イタリアに滞在した3年間の記録です。観光地等ではなく、現地でアパートを借りての生活の記録です。ジョギングをしたり、買い物に行ったり、レストランやカフェで食事をしたりです。ランチア・デルタを買い、ドライブをしたりしています。当然、故障のエピソードもあります。滞在中、翻訳をしたり、ノルウェイの森を書きあげたりしています。とうてい、普通の人にはできない外国体験ですが、作家の感性が伝わり、面白い旅行記です。最初、著者も言うように、時差ボケなのか、面白くないのですが、だんだん、面白みをますので、最初で、つまらないと思い、投げ出さずに、最後まで読むのをお勧めします。こういうところ、演出なのかどうかわかりませんが、著者はすごいなあと思います。とにかく楽しくて面白い。 何がどうこう言うより、とにかく面白い。 何が面白いのかよく分からないけれど、読後感はとても良い。 村上氏のエッセイが嫌いじゃない方にはお勧めです。日常生活に疲... | ||